三ノ橋川(序) 2008/07/16

国土地理院 航空写真 整理番号 CKK-74-7 地図番号NI53-14-3 撮影コ−スC3 写真番号5の一部を切り取り画像処理を施した。
原図はこ ちら

 三ノ橋川は本町通(伏見街道)を流れていた四つの河川の内の三番目に当あたり、この南にある七瀬川と共に平成の世まで生き残ることが出来た河川でもあり ます。
現在でも地図上にきっちりと記載されており伏見稲荷官有地内辺りから流れ出し、東福寺境内地を流れその途中に臥雲橋、通天橋、偃月橋と言う有名な三本の橋 を潜る。
そして鴨川へと流れていくのですがこの中間がすごい事になってます。
4本の隧道で都市とは完全に隔絶された環境下を流れているのです、これ・・・

先ず凄いのが鴨川との合流点。
いきなりこれですよ、奥さん^^。
鴨川の堤防をぶち抜いていきなりの合流!!。
今までいろんな河川を見てきましたが、結構無茶をしているなぁ〜・・・そう感じざるを得ない作り。
 ・・・だってこれ、鴨川の水位が上がったりしたら三ノ橋川自体の排水が困難になるのではと思うんですけど・・・。
と言うか、ここしか河口がないのだから、水は当然ここから鴨川へと流れ出すしかないわけで・・・。
島田川排水機場のような設備もなく・・・う−ん50年に一回レベルの水位上昇があったらどうすんだろ・・・これ・・・。



もっと凄いのはこの三ノ橋川、疎水の真下を隧道で抜けていくんですよ、奥さん^^。
それもおそらく琵琶湖疎水河床部の真下(!)、コンクリ−トで覆われた河床部を抜けているっぽい。
余程疎水のコンクリ−ト護岸の強度に自信があるのか、はたまた無神経なだけなのか・・・(プレ検索で水漏れが確認できました)。
師団街道も一緒に抜けていくのですが、疎水の河床部を抜けると言うことが圧巻過ぎてすっかりどうでもよくなっていました^^。



疎水を越えた辺りで既にこの谷状の地形!、だいぶ深く削っている。
しかもこの水がない状態で、連続した堰堤。とんでもね−。
大雨になったらおそらく結構な水が流れるのでしょうね、そうでなければ、こんな水の勢いを殺す堰堤を連続させるわけはないと思います。
しかもまだまだ都市開発の荒っぽさが見受けられる場所があ〜^^。
 次に移動したのは京阪本線とJR奈良線の間にある道。
ここが、疎水から次に川を見ることの出来る場所、となる。



なんか、とんでもない造りだよね、これ。
師団街道、琵琶湖疎水を隧道で通過したと思ったら次は鉄道2路線をまた隧道で潜る。
しかもこの河川、先に言ってしまうと、上流部まで川に降りられる場所は一切無い(一カ所ありますがイレギュラ−なのです)。
これだけ都市の真ん中を河川でありながら、親水性と言うものは皆無です、だって全く河川に降りられないばかりか、河川を黙殺しようとしていますもん、この 作りは・・・。
理由は幾つかあるでしょうけど、先ず一番大きなものが「川底が低すぎる」これでしょう。
これに似ている河川は天神川の現流路だと思います。
あれも、一定区間は「降りられるが登れない」と言う蟻地獄状態になるから。
かくいう私も調査中に降りてしまい、上がるのに苦労した人間です^^。
・・・石垣高いし川底低いし、苦労するぞ、この河川調査は。
で、次に来るのが本町通。ここは貴重な伏見街道第三橋が現存していて、しかも親柱四基共に現存している・・・



って、なんてことするだぎゃぁぁぁぁ−−−!!!。
親柱が、おやばしらがぁ−−−−(TT)。
かわいそうな親柱・・・後付のコンクリやら鉄製のわっかやらで、見事にがっちがちになってる・・・しかも削られてるし。
ここにも色々と情報がかかれている。
良いね−、石に刻むというのは。
たとえ100年前に刻まれても、刻んだ母石さえ破壊されなければ100年後でも読めるし。
今の電子情報など100年間保存どころかそれを守り抜ける母体すらないからね〜。
ここはちょうど東福寺の中大門の前にも当たるわけだが、ホントにこんな交通の要所によくぞ残っていた。
敬礼。



しかし、相変わらず谷が深い上に・・・おいおいおいおい・・・・

曲がって行っちゃうじゃないか。どこ行くんだよおい・・。
ここから三ノ橋川は北東に曲がっていってしまう。
地図上で追うだけならば簡単で、屈曲して月ノ輪小学校の南側を沿うように流れ、東福寺の境内を流れていく。次に一般的に近づけるのは・・・臥雲橋だ。


次にやってきたのは臥雲橋。
東福寺境内を流れる三ノ橋川。その流れの下流側に架かるのが臥雲橋である。
昭和30年代に台風による強風で壊れたようですがかけ直されて現在に至ります。



 ねえ・・・これ・・・
深すぎないか?(^^;)
多分河床まで10m近いよ・・・これ。
それにここ・・・人の往来が激しすぎる(TT)、万が一河床に降りられたとしても、完全にバレバレ・・・
問題はここから先の東福寺境内です。
もし、遡行して来ても、境内地を流れていることは確実!ですから、どうやって通り抜けるのか?
問題山積ですね、この河川は・・・。



ここは三の橋川と鴨川の合流点。
残念ながらかなりムヅい河川ですね・・・ここは、今回はさすがにあきらめかな・・・
・・・・えっ、お前さん、長靴があっただろう、清水音羽川で使った奴が(^o^)/。
・・・・え”っ?(^o^;;;)

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